熊本日日新聞（2022年9月2日午前9時配信）において、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関連団体と指摘されている一般社団法人「熊本ピュアフォーラム」が関わった行事を、熊本県教育委員会と熊本市教育委員会が名義後援をしていたことが報道されました。

熊本ピュアフォーラムの代表は、熊本県の元教育長の田中力男氏です。

また、事務局長は、国際勝共連合熊本県本部の代表の稲富安信氏です。稲富氏が同本部の代表であることは少なくとも令和2年（2020年）までは県に提出された書類で確認できます。

両氏とも、熊本県平和大使協議会の役員で、田中氏は副議長、稲富氏は理事です。

熊本ピュアフォーラムのホームページのトップに掲げられた文章には以下のことが書かれています。

 「家庭で、男の子には、男の子の自覚と理想を教え、女の子には、女の子としての自覚と理想を教える事が、人としての価値を理解し、自覚する中で、理想が見えてくると言うものてあり、自分の道が見えてくる様にしてあげる事が、本来の人の育成の基本ではないでしょうか。そう言った子供への教育や子供自身に気づかせる事は、学校の責任を問う前に、それこそ親の責任なのです。そう言った親の自覚が私達には備わっているでしょうか。その事は、夫婦が一つとなり努力しなければなされない事かもしれません。 更に大切なことは、社会の間違った情報に惑わされない事です。 子供には、まずその事も教えなければなりません。 そして、もっとも重要なことは、二点では倒れる事もありますから、子供を含めて三点になれば、倒れる事はありません。 夫婦が一つとなる道は、互いが利用し合うのでは無く、互いに奉仕し合う事です。その姿が、実は子供の教育ともなるのだと言えます。」

トランスジェンダーや同性愛を否定する考えを持っていることがうかがえます。

熊本ピュアフォーラムは、2019年4月に、杉田水脈衆議院議員を講師に迎え、「青少年を守る家庭の在り方」というテーマで講演会やパネルディスカッションを行ったこともあります。

また、富山市議会の自民党会派の勉強会で、同性婚や性的マイノリティ、いわゆるLGBTに反対する内容の講演を行ったと報道されている青津和代氏も、熊本ピュアフォーラムでは、設立記念講演会などで、講演を行っています。（熊本ピュアフォーラムのホームページでは、青木和子氏とありますが、青津和代氏のことです）

 熊本ピュアフォーラムは、ホームページにおいて

「LGBT・性同一性障害・性自認問題性的指向問題・ジェンダーフリー問題への初期対応」

と記載し、カウンセリングの受付をすることをうたっています。

藁にもすがる思いで連絡した当事者や家族らに対し、トランスジェンダーや同性愛に否定的な観点から対応が行われ、悩みや苦しみをより深めることになることを大変危惧します。

誤ってこのような団体のカウンセリングを頼ることがないよう、この投稿をシェアくださいますようお願いいたします。